スーパーフード!さつまいも

さつまいもの歴史

さつまいもが生まれたのは、メキシコあたりと言われています。紀元前頃には、さつまいもを模した土器が発掘されたそうです。メキシコから生まれたさつまいもはヨーロッパ・東南アジアをへて、日本へとやって来ました。日本にさつまいもがやって来たのは、江戸時代頃。
さつまいもは琉球(今の沖縄)へ渡り、薩摩(今の鹿児島)に伝わりました。薩摩に伝わった芋だから「さつまいも」と、いうことでしょう。「さつまいも」と、名付けられる前は「からいも」「かんしょ」と呼ばれていたそうです。

さつまいものトップは鹿児島

さつまいもは全国各地で生産されているものの、収穫量だんとつNo1は鹿児島です。歴史も深く関係しているのでしょうが、鹿児島の環境がさつまいも栽培に適しているのも大きいでしょう。鍵を握るのは、桜島です。
桜島は幾度か噴火し、土壌は火山灰で構成されました。火山灰で構成された土は、農業には向きません。しかし水はけが良いのもあり、さつまいもの栽培には最適です。またさつまいもは土の中ですくすく育つので、天災の影響も受けにくいのも特徴です。

食糧難の救世主

「さつまいも」と聞くと、年齢を重ねた人ならば「食糧難の救世主」でしょう。戦争中、日本は食糧難に陥っていました。農家を営んでいても、食べられる量は僅か。食料は軍に取られ、庶民は僅かな食料で生き延びていたのです。
そこで助けられたのが、さつまいも。過酷な状況下でも育てられ、栄養価も満点。さつまいもがなかったら、倒れた人は倍以上に膨れ上がったかもしれません。

さつまいもはスーパーフード

「さつまいも1つで命が助かるのは大袈裟」と、思われるでしょう。でもさつまいもは非常に栄養価が高く、貴重なエネルギー源になります。さつまいもにはビタミンB1が含まれており、ストレス軽減や疲労感を拭ってくれる働きがあります。
またガンを予防する働きがあるとも、言われています。今は食糧難の時代ではありませんが、栄養補給のために食べるのもいいでしょう。焼き芋だけでなく、スイートポテトやさつまチップにするなど、色々と食べ方はあります。