住宅の土地選びから基礎工事、建築までを解説

結婚し、子どもも生まれ、そろそろ念願のマイホームでも…と思っても、如何せん、住宅なんて購入したことがないから、流れがまったく分からない、という人は多いでしょう。建売住宅なら既にできているものを買うわけですから、考えることは資金繰りをどうするかということぐらいですが、注文住宅となると、予算を決め、長い時間をかけて打ち合わせし、工事の進ちょくをゼロから見守ることになります。今回はこの注文住宅ができるまでの流れに焦点を当てて紹介したいと思います。
一般的な新築住宅を建てる場合、着工から完成までにかかる期間は3~6カ月程度です。施工する会社や導入する設備により、工事の順序が前後したり、内容が異なったりする場合もありますし、経済状況によっては工期が長いケースもありますから、あくまで目安として念頭に置いてください。

たくさんの専門業者が関わる

住宅を建てる土地が決まったら、着工の準備段階として、地盤調査や地鎮祭、建物の建つ一を示す「縄張り」などを行います。次にくるのが基礎工事です。住宅が建つ土台部分を作るんですね。細かく区切ると、配筋工事、生コンクリート打設、内外部給排水工事などが含まれます。住宅の建設時は工程ごとにさまざまな専門業者が入ります。住宅というのは地場企業に負うところの多い業界です。栃木でも基礎工事を専門に扱う地元の会社がたくさんあり、各受託メーカー・工務店が自社と協力関係にある業者に発注します。
これらに続き、いよいよ建物の建設工事が始まります。その後は屋根の工事、サッシの設置工事、中間検査、電気工事、外装工事などがあり、内装の仕上げ工事ではクロスを貼ったり、床のフローリングやタイルを貼ったりする工程があります。ここまでくると、建物の大枠としてはほとんど完成形に近いですね。
残りは造作家具の工事、ふすまなどの建具の設置、照明の工事などがあり、足場を外したり、庭や玄関回りなどの外構部を整えたり、という作業に進みます。いよいよ建物の内も外も完成すれば、竣工検査を経て引き渡しになります。