1%の努力

努力は決して裏切らない」「努力は必ず報われる」

この言葉は日本で生きる人であれば必ずしも一度は耳にしたことがある言葉だと思います。

努力することを賛美する素晴らしい言葉だと思います。

けれでも努力が必ずしも良い結果を生むかと思えば、そうとは限らないことを私たちは直感で理解しています。

私はYouTubeを視聴するのが好きです。

たまたま目にした西村博之氏の動画を見て、非常に興味深い話をする人だと感じました。

そんな中たまたま書店に立ち寄った際に目に入ったのがこの「1%の努力」でした。

タイトルから非常に惹かれるものを感じ、電子書籍を中心で見ている私は、amazonの電子書籍版を購入しました。

西村ひろゆき氏の話やさわりを読んでみて…

内容は西村博之氏の幼少期の話から、実際に「2ちゃんねる」を開設した経緯や思いなどが書かれています。

東京の団地住まいで無職なのにダラダラと過ごしている人たちを見て、そんな人でもなんだかんだ生きていけるということが書かれていました。

私は幼少期から裕福な家庭ではなかったため、とにかく努力をして、仕事を一生懸命して、お金を稼いでいかなければいけないという意識があったため、この話は私にとってとても新鮮なものでした。

こんな生き方でも案外なんとかなるもんなんだなと。

努力の方向性、間違ってません?

本書では努力の方向性について非常にユーモラスにかかられています。

成功している人の真似をすることや、自分の好きなことからヒントを得て、他の分野に応用したり、決して自分で1から創造したり、嫌な仕事を何十年も努力をしていったりすることに対して皮肉を込めて述べています。

天才にしかできないことは天才に任せればいいし、仕事においても自分にとっては苦手な仕事でも、中にはその仕事が得意な人もいます。

苦手なことは得意な人に任せて、自分は得意なことに集中してやっていけばいいのです。

何十年も苦手なことを克服して努力をしたところで、そのことに費やした時間がもったいないし、得意な人からすれば、そんなもの1年とかからないうちにやってのけてしまいます。

非常に効率が悪い仕事の仕方だと思います。

そのことに気づかないで、時間を無駄に過ごしている人たちが非常に多いのが現代の日本の現状だと思います。

まとめ

現代の日本は未だに努力絶対主義、努力礼賛主義なものが見受けられます。

親の教育や学校教育の現場でも未だにその古臭い風習にとらわれている様子が未だに見受けられます。

特に学校教育に関しては、苦手なことから逃げてはいけない、立ち向かうことこそが素晴らしいことということを平気で言う方もいます。

大事なのは苦手なことはそこそこにして、得意を見つけ伸ばすことにあるのではと思います。

そして、これは私の個人的な考えですが、ダラダラと楽をしてお金を稼げることが決して悪いことではないし、余裕があることによって忙しい人には決して思い浮かばないアイディアが思い浮かぶことの方が多いと思っています。

仕事に疲れ切ってしまっている方ほど、本書を読むことによって、もっと気楽に生きていけばいいんだと思ってもらえればと思っています。