日本列島のほぼ中央に位置し、日本海と瀬戸内海に面する兵庫県は、日本の縮図と称されるほど多彩な地域特性を持っています。そんな兵庫には、金属加工や工具製造において高い技術を誇る企業が数多く存在。その中でも、丸鋸やチップソー製造に特化し、切れ味・耐久性ともに高評価を受ける技術力ある企業を紹介します。

兵庫県で丸鋸を製造する技術に長けた企業

兵庫県には丸鋸の製造技術を戦前から磨き続ける老舗企業があります。この会社は主にチップソーの台金（ベースプレート）を手掛けており、木工用や草刈用のほか、氷鋸やウエハース刃など多岐にわたる製品を展開しています。熱処理やレーザー加工といった高度な技術を導入し、耐久性や切れ味に優れた製品を提供している点が特徴です。中でも「刈ってみて～な！」シリーズは軽量性と長切れを両立させ、多くの作業現場で高い評価を受けています。

丸鋸とチップソーは何が違う？

丸鋸とは、円形の刃を持つ電動の切断工具やその刃そのものを指す幅広い範囲の工具に対する名称です。一方チップソーは、その丸鋸刃の一種で、刃先に超硬チップが取り付けられているのが特徴です。このチップにより、切れ味と耐久性が飛躍的に向上します。つまり、すべてのチップソーは丸鋸の一種ですが、すべての丸鋸がチップソーではありません。丸鋸は非常に多くの種類があり、用途も主に木工や金属の切断に使われ、用途に応じた選択が必要です。

丸鋸を利用するには資格が必要なの？

丸鋸を一般的に使用する際には、特別な資格は必要ありません。ただし、業務として使用する場合、労働安全衛生法に基づき丸鋸の特別教育を受ける必要があります。これは使用者が安全な取り扱いを理解し、事故を未然に防ぐための教育です。とくに建設現場や製材所などでは、丸鋸の取り扱いに伴う重大事故のリスクがあるため、安全対策が重視されます。また、DIYや個人利用でも、保護具の着用や正しい使用方法を守ることが重要です。