最近、親の体調のことや将来のことを考える機会が増えてきました。「もしものときに、相続ってどうなるんだろう？」そんなふうに不安になったのは、私だけではないと思います。奈良に住んでいると、親世代と近くに暮らしている方も多く、自然と相続について考えるタイミングが訪れますよね。今回は、私自身の経験を交えつつ、奈良県で相続相談をする際に知っておいて良かったことをまとめてみました。

奈良には専門家による無料相談の場がたくさんある

まず驚いたのは、奈良市役所や弁護士会、司法書士会などが無料の相続相談を定期的に実施していること。市役所では平日にも相談ができて、法律のことって難しいと思いがちですが、丁寧に話を聞いてくれるので安心しました。司法書士の方に不動産の名義変更のことを、税理士の方には相続税の心配を、それぞれの専門家に分けて相談できるのも魅力です。どこに何を相談すればいいのか迷ったときは、こうした公的な窓口から始めるのがいいと思います。

相続の内容は人それぞれ。専門家の視点が大切

私の実家には、築年数の古い家と、わずかばかりの土地があります。「これって相続の対象になるの？」「兄妹間でどう分けるのがいいの？」そんな素朴な疑問にも、専門家は具体的にアドバイスをくれました。登記や書類の手続きは司法書士、税金のことは税理士、トラブルになりそうな話は弁護士へ、というように、役割分担がしっかりあるんですね。相談するだけでも気持ちが整理されて、「やるべきこと」が見えてくる感覚がありました。

一歩踏み出すことで不安は小さくなる

相続の話って、なかなか家族とは切り出しにくいものです。けれど、何もわからないままにしておくのが、いちばん不安を大きくする原因なのかもしれません。奈良には法テラスや無料相談会など、経済的に余裕がなくても相談できる場所があります。まずは一人で悩まず、気軽に話せる場所を見つけてみてください。私も「もっと早く相談していれば」と思ったことが何度もありました。少しの勇気で、これからの備えが大きく変わってきますよ。