高まるニーズ、居宅介護サービス受けるには

近年は国策として元気な人は退院させて自宅で介護や看護のサービスを受けるということが奨励されています。これに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、患者が病院の受診を抑制する動きが広がる中、自宅でサービスを受けたいというニーズは高まりを見せています。
居宅介護支援サービスは自宅で生活する人を対象にした介護保険の介護サービス全般のことで、利用者は要介護2以下が7割を占めているとも言われ、需要は年々高まっています。サービスの種類は「訪問」「通所」「短期入所」「その他」があります。次では、それぞれのサービスの詳細な内容を見てみます。
訪問サービスは介護、入浴介護、看護、リハビリテーション、居宅療養管理指導を含みます。具体的な提供サービスごとに、実施主体はホームヘルパーや看護師、保健師らになります。また、医師や歯科医師、薬剤師による指導がある場合もあります。通所サービスは介護、リハビリテーションがあります。短期入所サービスは生活介護、療養介護があり、その他サービスは福祉用具のレンタルや購入費の支給、住宅改修費の支給などが含まれています。

府中には52事業所

それでは、実際にサービスを利用する場合は、どんな手順を踏めばよいのでしょうか。ここでは東京都府中市の居宅介護サービスを例に調べてみました。同市ホームページには「要介護1から要介護5までの認定をお持ちの方が、介護サービスをご利用される場合、利用する介護サービスの種類、回数等を盛り込んだ居宅サービス計画が必要となります」とあります。
居宅サービス計画というのは、居宅介護支援事業所にいるケアマネジャーが作成する計画のことです。ケアマネジャーは居宅サービス計画を作成するほか、介護サービスの提供事業者や関係機関との連絡調整などを担当します。介護サービスの利用を希望するに当たっては、各事業所へ問い合わせればいいそうです。同市のホームページでは52事業所が紹介されています。気になる事業所があれば、直接に問い合わせてみましょう。