プログラミングスキルはIT社会を生き抜く上で本当に必要なのか?

小学生でも「プログラミング」を学ぶ時代となり、なにかとプログラミングスキルがもてはやされ、重要視されていますよね。

でも本当にプログラミングスキルはIT時代を生きる上で必要なものなのでしょうか。

本当に誰しもが身につけなければならないものなのでしょうか。

この記事では、プログラミングの必要性や学ぶ意味について解説します。

プログラミングスキルは職人的な能力

プログラミングを学べば、コンピュータやITのすべてが見通せると思っている人もいるかもしれませんが、実はそうではないんです。

プログラミングというのは、どちらかといえば狭く専門的なスキルであり、職人スキルに近いイメージです。

たとえば「家」を建てる場合、家の全体を設計する建築士と実際に家を組み立てる大工さんがいますが、プログラマーは大工さんに近いポジションとなるんですね。

プログラミングを学ぶと、コンピュータの中に組み込まれるプログラムやソフトの部分を作ることができます。

でも、プログラミングを学んだからといって、無数のコンピュータが連なる「IT」とよばれる巨大なシステムがつくれるわけではありません。

ITを理解し設計するには、サーバー、データベース、ネットワーク以外のプログラミング以外の知識も必要になり、そのような設計を得意とする職業に「システムエンジニア」などがあります。

つまりプログラミングを学ぶと、プログラミングというITの一部分には秀でることができますが、ITすべてを見通せるわけではないんです。

プログラミングスキルは絶対に必要なスキルとはいいにくい

今後よりIT化が進んだとしても、プログラミングが専門的で職人的なスキルである位置づけ自体は変わりません。

むしろプログラミングは機械的な作業でもあるため、今後AIが進化すれば、AIを使ってある程度自動化できるともいわれてるんですね。

そのため、プログラミングは必ず必要になるスキルにはならないかと思います。

プログラミングはIT業界で働く人であっても、もちろんそれ以外の業界で働く人であっても。

とはいえIT自体は今後の社会で、より身近な技術となってくるでしょう。

そうなった時にITに詳しくないと、営業などの別の仕事をする上でも、日常生活でコンピュータを駆使する上でも苦労することが増えるはずです。

「ではITに明るくなるにはどうすれば?」と考えた時に、まずしなければならないのは、プログラミングという狭く専門的な部分を知ろうとするよりも、サーバーとは、ネットワークとは、データベースとは、など、もっと広くITの全体像をつかさどる部分の知識を覚えることのほうが大切です。

まとめ

以上のように、プログラミングというのは職人的なスキルであり、IT時代が進んでも誰しもが必ず必要になるスキルとはいいにくく、プログラミングを学んだからといってITを熟知できるというわけでもありません。

とはいえプログラミングを通して、関連する部分からITに詳しくなっていくことはできます。

また、プログラミングを学ぶと「論理的思考力」など、考え方の部分を養うこともできます。

プログラミングを学ぶこと自体は無意味なわけではなく、プラスになることも多いので、興味がある人や時間に余裕のある人はチャレンジしてみる価値はあるでしょう。