自動車用ワイヤーハーネスを販売してもらう前に知っておきたい特徴

自動車用ワイヤーハーネスは、電線の束とコネクタ、端子を組み合わせた部品です。
この部品は非常に多くの用途で使用されており、ハーネス、ケーブルアッシー、配線、コード、ケーブル加工品など呼び名も様々です。
このような特徴から、規格も非常に多くあり、日本のJIS規格をはじめ、国際規格や各国の独自規格なども存在しています。
そこで今回は、ワイヤーハーネスの役割を紹介し、販売事情についても解説します。

自動車用ワイヤーハーネスの役割

自動車用ワイヤーハーネスは、自動車の血管や神経に例えられますが、具体的な役割として安全性や利便性の確保、走る、曲がる、止まるといった基本性能を支えることが挙げられます。
基本性能や安全性、利便性を確保するためには数多くの電装部品が使用されています。
この電装部品同士を確実につないで電力を供給したり、情報を伝達したりといったことが求められるのです。
特に近年注目されているEVは、ほとんど全てがワイヤーハーネスによって伝達されており、注目の部品といえるでしょう。

品不足も出ているワイヤーハーネスの販売

ワイヤーハーネスの販売は、専門の卸売会社などを利用して受けることができます。
しかし、ワイヤーハーネスは安価なものから高価なもの、用途によって異なることも多く、種類が豊富です。
そのため、ワイヤーハーネスを生産している国も非常に多くあり、その国の事情によってワイヤーハーネスでも供給不足に陥っている種類があります。
実際、東南アジアで生産されているワイヤーハーネスの一部は、供給不足に陥りやすく、日本で生産されていないタイプのものについては国産化が難しいといったこともあります。
ワイヤーハーネスは、様々な用途で使用されているため、種類が多い分、安定した供給を受けるためには、より安定した生産地の物を使用したり、ワイヤーハーネスの代わりとなる技術の開発が求められています。