建設業界の求人状況

建設業界の人材不足はここ数年続いており、2019年には建設関連の有効求人倍率が7倍を超えるほどになりました。2020年に入り少しポイントが落ちてきて2月の有効求人倍率は6.65倍と数年ぶりに前年同期を下回りました。ようやく建設業界の需給ギャップは少しずつ緩和されてきているようです。とはいえまだまだ求職者側には有利な状況と言えるでしょう。

コロナが与える影響

新型コロナウイルス感染拡大により経済界には大きな影響を与えています。建設業界においては公共事業なども行っているので他の業界と比べて比較的影響は少ないといわれています。しかし、感染者数が多い都市部においては求人数が減少し、逆に求職者が増加してきています。結果、有効求人倍率の低下につながったのです。今後も他業界の倒産などで職を失った求職者が増加する傾向があり、建設業界の慢性的な人材不足は少しずつ緩和されていくのではないでしょうか。

企業の採用活動

新型コロナウイルス感染予防のために、完全に採用を中止している企業もありますが、Web面接などを取り入れて活発に採用活動を継続している企業もあります。現在は密を避けるため、書類審査だけにとどめている企業も感染拡大が落ち着いてきたら直接面接を行うように採用活動を進行させている企業も多くあるようです。コロナ終息後は求人倍率も大きな変化を見せるのではないでしょうか。